2013年12月14日土曜日

【姑獲鳥の夏】(京極夏彦)を読んで

今【狂骨の夢】を読んでいる最中なのですが、せっかく【魍魎の匣】の感想を書いたので、【姑獲鳥の夏】も書こうと思いました。

最初、読めませんでした。姑獲鳥…うぶめって読むんですね。
初京極は【死ねばいいのに】でして、なにこれ面白い! と思って京極堂シリーズにも手を出してみたのが【姑獲鳥の夏】です。

京極夏彦さんは天才だなぁと思いました。知識量がハンパないし、伏線の貼り方もすごい。キャラクターも立ちまくってる。多少冗長なところもあるけれど、そこを楽しめれば誰でもハマると思います。

時代設定が戦後なのですが、その雰囲気が非常に出ています。キャラクターたちが使っている道具や服装などからもうかがえるのですが、一番雰囲気づくりに役立っているのが独特の漢字使いだと思います。とても面白いです。

それと、特徴的なのが、「――」などの使い方でしょうか。ライトノベルではよく見ますが、それ以外ではあまり見かけません。
演出も、実写ドラマというよりはよくできたアニメのような感じで、かといってとっつきやすいわけではないという、不思議な印象の本です。

全シリーズ読破したいと思うのは十二国記シリーズ以来なので、じっくり楽しみたいと思います。

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