2014年1月15日水曜日
【アミダサマ】沼田まほかる を読んで
文章がとてもうまいくて、素晴らしいと思いました。熟練の技と圧倒的なセンスを感じました。これだけで買ってみて良かったと思いました。
問題なのは、内容でして…。
女性としてはどうしても、主役の青年(悠人)のやることに嫌悪感を持ってしまいました。
男性がわからしてみれば、律子(相手役)の方がどうかと思われるかもしれませんが…。
さらに、千賀子お母さん。
仕方がないとはいえ、隠れ家でのあの行動はどうかと。
全体的に静かで、生々しく、ジュクジュクした感じの小説です。
久々にこういうの読みました。
思い出したのは、乃南アサさんです。
この方の本も、利己的で、静かで、リアルな印象があります。たくさん本を出されているので、中には綺麗な物語もありますが。
面白いですよ。
面白いけれど、読後にもやっとしたものが残る作品でした。
物語には仏教観が幾度となく出てきますが、作者さん(女性)は仏教の家にお生まれになった、ご高齢の方のようです。
わたしが、この物語を完全に理解するのはもっと年令を重ねてからなのかもしれません。
とはいうものの、なんだか気になる作者さん。
代表作は「9月が永遠に続けば」だそうで、ちょっとこちらも読んでみたいなと思っています。
2013年12月28日土曜日
【闇金ウシジマくん】(真鍋昌平)1~3巻を読んで
読んでみた感想…怖い!
こんな世界、本当にあるのでしょうか。
ないと思いたいけれど、なんだか本当にありそうで怖いです。
カイジの世界も怖かったけど、さすがにここまでのことは日本ではないだろうと思えたので、ある意味ファンタジーな感じで読めました。
でも闇金ウシジマくんはそこはかとなく現代社会にありそうですよね。
お金って大事だなぁ…。
もちろん、使い方にもよるんでしょうけれど。
毎日、あったかいごはんが食べられることに感謝しなくては。
親でもあるので、子供に食べさせなくちゃいけないっていうのもあります。
いろいろ考えさせられる漫画でした。
そしてこの漫画は…たぶん、続きを書いません(笑)
だって怖いですからね!
2013年12月26日木曜日
【カノジョは嘘を愛しすぎてる】(青木琴美)1~3巻を読んで
いつも使っている電子書籍さんのとこで、三巻まで無料キャンペーンがやっていたので、早速読んでみました。
青木琴美さんの絵柄が、北川みゆきさんになんとなく似ているような気がして、最初は敬遠してたのです。
でも、以前の作品も映画化されたりして、とても人気の漫画家さんってことは知っていました。
それでちょっと期待して読んでみたら、これがまた面白くて!
男の子はひたすらかっこよく、女の子はとにかく可愛くて、さらに心理描写も細かくて、すごく面白かったです。
さすが人気の漫画家さんだなーって思いまた。
敬遠してたのがもったいなかったかな。
この他にも【僕の初恋をキミに捧げる】っていう漫画が無料だったので読んでみましたが、【カノジョは嘘を愛しすぎてる】の方が面白いと感じました。
漫画は滅多なことでは買わないのですが(お値段のわりに、すぐ読み終わっちゃうから)、これは欲しいなと【進撃の巨人】以来に感じたマンガです。
ジャンル、全然違いますけどね(笑)
2013年12月22日日曜日
【凶骨の夢】(京極夏彦)を読んで
やっと読み終わりました。
長かったー。
今回も謎がなぞを呼ぶ展開で、あっというまに引き込まれました。
前回は木場メインでしたが、今回は伊佐間メイン。
あまり印象になかったキャラクターでしたが、こうしてクローズアップされると魅力的でした。
今回も面白かったけど、ちょっと奇抜すぎるかなーと思いました。
魍魎の匣の方が個人的には面白かったです。
今回は謎解きのシーンが凝りすぎてて、うーんと思いました。演出過剰?
それでも面白いことにはかわりないので、来月ポイントが振り込まれたら次作を買おうと思います(電子書籍)。
ほんとは今すぐ欲しいくらいなんですけど…自制自制!
2013年12月21日土曜日
【そして私は一人になった】(山本文緒)を読んで
今から15年くらいまでの日々を日記風にまとめたもので、読みやすくサラサラと読めました。
著者さんは離婚してらっしゃってたんですね。知らなかったです。
エッセイは離婚した後の日常から始まります。
本当にただの日常なのですが、ふとした言葉が心に迫るものがありました。
面白いエッセイはたいてい、「なんとなく自分に似ているかも」と思わせるものがあるような気がします。
きっとみんなの心理の底にあるものを、うまく言葉にしてくれているのでしょうね。
インドの紀行文が一番面白かったです。
面白いおばあさんがいるものだなぁ。
著者さんはこのあと直木賞を受賞し、再婚して、うつ病を患ってしまうそうです。
その時のエッセイも出ているので、近いうちに読みたいと思います。
2013年12月16日月曜日
【図南の翼】(小野不由美)を読んで
【図南の翼】は十二国記シリーズの中で一番好きなお話です。
ネタバレなしの感想です。
「厳しいダンジョンをくぐりぬけて王様を目指す!」という王道RPGのような物語なのですが、相変わらずの世界観の厳しさと、登場キャラクターの人間模様が相まって、とても奥が深く面白い作品になっています。
主人公の珠晶が、年端もいかぬ少女であるのに、登場人物たちの中で一番大人だという印象です。
珠晶は物語中で、自分の考えの浅さを改めるのですが、いやいや周りの大人たちの方がふがいないよ、と思いました。
これを読み返して、また違う小説も読みたくなりました。
まとまった時間がなかなか取れないのがつらい(笑)
2013年12月15日日曜日
【新世界より】(貴志祐介)を読んで
さらに上巻の途中くらいまでは平穏な日々なので、少々ダレてしまうことも。
それでも物語が動き出してからは怒涛の勢いで読ませてくれるエンターテイメント小説です。
舞台は未来の日本。
超能力が使えるようになった人間が、昔ながらの田園風景の中で平和に暮らしているところから始まります。
平和だと信じていた世界が、小さなきっかけから崩れ始めていく様子がとてもリアルに描かれています。
登場キャラクターの魅力もさることながら、世界設定がとてもしっかり練られていてすごいなと思いました。
貴志祐介といえばホラーよりのミステリーでしたが、このようなファンタジー系のものも書けるのですね。
深夜アニメにもなったので、全話見ました。
やはり端折っていましたが、とても丁寧な作りで面白かったです。
ネズミのビジュアルが想像の上を行っていましたが…(笑)
またこういうお話を書いてほしいです。
2013年12月14日土曜日
【姑獲鳥の夏】(京極夏彦)を読んで
最初、読めませんでした。姑獲鳥…うぶめって読むんですね。
初京極は【死ねばいいのに】でして、なにこれ面白い! と思って京極堂シリーズにも手を出してみたのが【姑獲鳥の夏】です。
京極夏彦さんは天才だなぁと思いました。知識量がハンパないし、伏線の貼り方もすごい。キャラクターも立ちまくってる。多少冗長なところもあるけれど、そこを楽しめれば誰でもハマると思います。
時代設定が戦後なのですが、その雰囲気が非常に出ています。キャラクターたちが使っている道具や服装などからもうかがえるのですが、一番雰囲気づくりに役立っているのが独特の漢字使いだと思います。とても面白いです。
それと、特徴的なのが、「――」などの使い方でしょうか。ライトノベルではよく見ますが、それ以外ではあまり見かけません。
演出も、実写ドラマというよりはよくできたアニメのような感じで、かといってとっつきやすいわけではないという、不思議な印象の本です。
全シリーズ読破したいと思うのは十二国記シリーズ以来なので、じっくり楽しみたいと思います。
2013年12月12日木曜日
【進撃の巨人】 12巻 感想
今一番続きを楽しみにしている漫画が【進撃の巨人】です。
以前テレビで作者さんが出ていましたが、スリム体型の草食系男子という感じの若い方でした。
こんなに若くして大ヒット作を生み出すなんて、すごいなぁと思います。
12巻の帯に「実写映画化」の話題が載っていましたね。
のぼうの城の監督さんがやるとか。
のぼうの城は最近DVDで観てとっても面白かったので、不安からちょっと期待に変わりました。
でも、巨人とかいろいろ、どうやって実写化するんだろ。
こういうのはやっぱり、日本映画よりもハリウッドなんかに外注した方がうまくいくような気が…。
登場人物も外国人名が多いし、そんなに違和感がないんじゃないでしょうか。
日本人だと、キャストは? こういうジャンル作品といえば藤原竜也くんですが、彼だと年齢が合わないしなぁ。
12巻は11巻と比べると、謎が解明したというか、伏線が増えたというか…。
ちょっと前進したのかな?
次は4月発売とのこと。
楽しみです。
2013年11月26日火曜日
【瑠璃でもなく、玻璃でもなく】(唯川恵) を読んで
山本文緒に続き、久々の恋愛小説です。王道で、唯川恵の不倫モノ。
ストーリーは面白くて、特に後半くらいからはいっきに読みました。
ちょっと時代が古いかな? と思うようなシーンやセリフ回しがあちこちありましたが、作者さんの年齢が年齢なので仕方ないのかな。
でもやっぱり面白かったです。
あと、たぶんタイトルの意味は「平凡な」というような感じだと思うのですが、それを「瑠璃でもなく、玻璃でもなく」という表現にしたのが、とても綺麗で女性らしくていいなと思いました。
結婚してから始めて不倫モノ読みましたが、独身の頃とはまた違った目線で読んでることに気づきました。
結婚は生活、恋愛はイベントなんですよね。
ちなみにわたしの恋人は、二人の息子です(笑)
2013年11月24日日曜日
【プラナリア】(山本文緒) を読んで
5年くらい前までは、山本文緒や唯川恵、江國香織なんかの恋愛小説が好きでよく読んでいました。
でも、結婚してからというもの、こっち系の本は全然読まなくなってしまいました。
村山由香も好きだったな。
結婚して恋愛と遠ざかってしまったからでしょうか。
でもなんとなくまた読みたくなって、山本文緒を買ってみました。
ネタバレなしの、感想を書きます。
恋愛小説ではなかったけれど、それに近い感じの物語で、短編集になっていました。
【無職】がテーマで、わたしもそんな時期を経験しているので、身につまされるような感覚でした。
一番面白かったのは、表題作の【プラナリア】です。
乳ガンになった経験のあるヒロインが、無職であることを親や恋人にもチクチク言われて…というお話で、正直、ヒロインにはあまり好感は持てない感じでした(笑)
でもなんとなく共感できて、それが面白くて、読み返したくなる作品でした。
2013年11月23日土曜日
【魍魎の匣】(京極夏彦) を読んで
最近このシリーズを読み始めました。
あまりに分厚くて重そうで今まで敬遠していたのですが、電子書籍化されていたので、手軽に読めるなと思って。
ネタバレなし感想を書きます。
これは2作目になりますが、今回もとても面白かったです。
今回は木場修の物語ということで、関口君の影は薄かったですね。
今回も面白くて、ラストの京極堂の語りからはいっきに読みました。
現実と非現実の合間のような感じで、斬新で面白かったです。
オチもなんとなく、薄寒いような、切ないような…。
読み終わってから即行で、次作をダウンロードしました。
ちなみに敦っちゃんは、わたしの中で、前田のあっちゃん、もしくはこじるりちゃんで脳内再生されています(笑)
映画では田中麗奈ちゃんがやってたみたいですね。
一度見てみたいな。
2013年11月22日金曜日
【雀蜂】(貴志祐介) を読んで
なので、今回の新刊はだいぶ前から楽しみにしていました。
ネタバレなしの感想を書きたいと思います。
(ネタバレありの感想は追記からどうぞ)
あらすじは、雪山の別荘に閉じ込められた作家の男性主人公が、雀蜂に襲われるというお話です。
この主人公は過去に雀蜂に刺されているので、もう一度刺されると命が失われるかもしれません。
そもそも冬の雪山に雀蜂というシチュエーションが不自然なのであって、人工的に仕組まれたものではないのか…? という疑念とともに、物語が進行していきます。
貴志祐介さんらしく、しっかりとした知識の上に書かれているので、一読すれば、雀蜂について詳しくなれます(笑)
しかも、本が結構薄い。新世界や悪の教典なんかは分厚くて冊や3冊に分かれていたりしていたので、これにはちょっと拍子抜けでした。
安いからいいんですけど…。
総評としては、まあ、面白いといえば面白いかなー? といった感じです。
ラストは結構びっくりしました。